しだれ桜に包まれた見性寺の山門と鐘楼

見性寺を訪ねる

山門をくぐり、鐘楼、本堂へ。写真とともに境内をご案内します。

山門から本堂へ

山門のそばには鐘のない鐘楼があり、その先に本堂があります。 春にはしだれ桜が境内を覆います。歩く順に、建物と、お寺で守っている仏さまをご紹介します。

境内のしだれ桜

青空の下で咲く見性寺境内のしだれ桜
境内に枝を広げる、春のしだれ桜。

春は、山門より先にしだれ桜が目に入ります。太い枝が境内の上まで伸び、花の下に飛び石の道が続きます。 山門正面の石段を上がり、桜の枝の下を通って境内へ入ります。

山門前には「南無阿弥陀仏」と刻まれた石碑が立っています。花が落ちるころには、石畳にも淡い色が重なります。

鐘がない状態で残る見性寺の鐘楼
鐘がない状態で残る現在の鐘楼。

鐘楼

鐘楼は残り、
鐘だけがありません。

ここには、享保13年(1728年)に鋳造された鐘がありました。 太平洋戦争中の金属回収令により供出され、現在も鐘はありません。

鐘を失ったあとも、鐘楼は境内に立ち続けています。 空いたままの中央を見ると、戦時中にお寺から何が失われたのかが分かります。

中央の阿弥陀如来と、
そのまわり。

本堂正面には御本尊の阿弥陀如来をおまつりしています。 仏さまだけでなく、天井から下がる荘厳や木組み、法要のために並べられた木魚にも目を向けると、堂内の奥行きが見えてきます。

見性寺本堂の御本尊阿弥陀如来と荘厳
本堂中央におまつりする御本尊の阿弥陀如来。

御本尊

弥陀三尊

中央の阿弥陀如来と、慈悲をあらわす観音菩薩、智慧をあらわす勢至菩薩をおまつりしています。

お念仏の祖師

法然上人と善導大師

浄土宗を開いた法然上人と、その教えに大きな影響を与えた善導大師のお像が、御本尊の両側に安置されています。

お寺に伝わる仏さま

源智上人、地蔵菩薩、薬師三尊

開山源智上人、弘法大師、秘仏の地蔵菩薩、穴観音、薬師三尊のほか、阿弥陀如来立像や誕生仏、賓頭盧尊者も大切に守られています。

正面から見た見性寺本堂の内陣
柱や欄間、天井から下がる荘厳が左右に広がる内陣。
見性寺本堂に並べられた木魚
法要では、檀家さんと一緒に木魚念仏をとなえることもあります。
施餓鬼法要前の見性寺本堂内陣
施餓鬼法要前の内陣。

お寺でお預かりするもの

薬王寺の厨子と、
穴観音

見性寺では、薬王寺の御本尊と厨子、竹田穴観音古墳にまつられていた穴観音をお預かりしています。 どちらも、地域で守られてきた仏さまとして大切にお守りしています。

薬師三尊が安置された薬王寺の厨子
薬師如来、日光菩薩、月光菩薩の三尊を安置する薬王寺の厨子。
薬王寺の厨子の由来と預かるに至った経緯を記した薬王寺縁起
薬王寺の厨子の由来と、見性寺でお預かりするに至った経緯を記した「薬王寺縁起」。

薬王寺は明治期に寺籍を失った後も、地域の人々に支えられてきました。平成30年(2018年)の住職遷化後に廃寺となり、御本尊は令和3年(2021年)10月17日に見性寺へ遷座しました。 「薬王寺縁起」には、厨子の由来と、見性寺でお預かりするに至った経緯が記されています。

竹田穴観音古墳

預かり仏として守る穴観音

山形村指定史跡の竹田穴観音古墳にまつられていた穴観音は、現在、預かり仏として見性寺でお守りしています。 古墳は横穴式石室を持つ奈良時代のものとされています。

古墳の周辺は崖崩れのため、現在は近づくことができません。見性寺では、地域の歴史を伝える仏さまの一つとして大切にお守りしています。

境内の四季

春、冬、夕刻

同じ本堂や山門も、季節と時刻が変われば見え方が変わります。

満開の桜に包まれた見性寺の境内
しだれ桜の枝が山門と鐘楼を包みます。足元にも花びらが重なり、境内全体が淡い色に変わります。
冬の青空の下に立つ見性寺本堂
雪が積もると、屋根の線と木組みがよく見えます。桜の季節とは違う、建物そのものの姿が現れます。
夕刻に明かりがともる見性寺本堂
夕刻本堂に灯りがともるころ、昼間は見えにくかった欄間や軒下の輪郭が浮かびます。

来山について

堂内をご覧になる場合は、法要などで不在のことがあるため、事前にお電話ください。

無生山 往生院 見性寺390-1301 長野県東筑摩郡山形村上竹田51280263-98-2122Googleマップで場所を見る ↗